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お知らせ2018.06.02

大学院公共政策研究科サステイナビリティ学専攻所属の社会人院生が環境経営学会で受賞

5月26日(土)・27日(日)に跡見学園女子大学で開催された「環境経営学会2018年度研究報告大会」において、本学大学院公共政策研究科サステイナビリティ学専攻の長谷川研究室に所属する片山郁夫さん(博士後期課程3年)が最優秀賞、同研究科修士課程修了者の小針秀夫さんが研究奨励賞をそれぞれ受賞しました。

片山さんは安田火災海上保険(現・損害保険ジャパン日本興亜)入社後、総務部長、理事広報部長、理事秘書部長等を歴任し、現在は特約火災保険部長を務めています。1960年代のモータリゼーション勃興期に、交通事故による被害者救済が社会問題となりました。自動車事故を巡る社会的リスクに対する損害保険会社の事業戦略の比較経営分析を通じて、アウトサイドイン・アプローチによるビジネスオポチュ二ティの創出メカニズムを研究するため、社会人院生として本学大学院に入学しました。

「環境経営学会では『戦後の自動車保険に見るアウトサイド・インの価値創造戦略』というテーマで報告を行いました。企業を取り巻く環境が急速に変化する現代社会では、アウトサイド・イン思考によるビジネスモデルのリコンストラクションが欠かせません。社会の変化から生じる新たなリスクに適応するために様々な保険制度や商品を開発してきた損害保険ビジネスの歴史を辿る事で、現代社会が求める持続可能なビジネスのあり方についての研究を深めたいと考えています」(片山さん)

小針さんの専門分野は建築業界における環境マネジメントで、「自然素材リノリウムの果たす役割と意義」をテーマに修士論文を執筆しました。リノリウムは150年前にイギリスで開発された素材で、天然成分のみで作られる自然素材です。この研究の過程で、英国のスターリング大学が開発した、インテリアデザインや庭園の設計を精神医療学に取り入れることによって、認知症を予防する新しいアプローチと出会い研究を進めています。

「環境経営学会では『インテリアデザインによる認知症対策とその効果』についての報告を行ないました。日本ではほとんど研究されていない領域ですので、どの程度理解して頂けるか不安もありました。学会では多くの方々から『興味深い内容ですね』と共感してもらえたことを何より嬉しく感じています。今回の受賞は、研究の成果を社会に還元するようにという応援の意味が込められていると感じています」(小針さん)

  • 片山さん

    片山さん

  • 小針さん

    小針さん

  • 環境経営学会授賞式にて(左)小針さん (中央)長谷川教授 (右)片山さん

    環境経営学会授賞式にて(左)小針さん (中央)長谷川教授 (右)片山さん